home_markHome arrow コラム・アーカイブ arrow 書籍紹介 arrow 書籍「GOOD DESIGN STORY」
書籍「GOOD DESIGN STORY」
ライター: 蘆澤雄亮   
本日は書籍をご紹介いたします。それは「GOOD DESIGN STORY」です。この書籍は、宣伝会議さんが毎月発行している雑誌「ブレーン」の2008年4月号の別冊として発刊されたものです。この本では「グッドデザイン」をキーワードに様々な特集が組まれています。今回は、その一部をご紹介いたします。

さて、皆さんは「グッドデザイン」と聞いて何を思い出すでしょうか?あなたにとってのグッドデザインとは何ですか?
・・・実はそんな特集が組まれています。チュートリアルの徳井義実さんや紺野まひるさんのような芸能人の方から、澄川伸一さんやムラタチアキさんのような第一線で活躍するプロダクトデザイナーなど、様々な人の「あなたにとってのグッドデザインとは?」が載っています。


そんな中で、気になったワンフレーズをご紹介。プロダクトデザイナーの澄川伸一さんがイトーキのオフィスチェア「カシコ」について語った一言です。

「これは、女性の骨格、特に骨盤を意識して設計されているのですが、どうしてこういった椅子がこれまで出てこなかったのかと思いました。

これはデザイナーにとって最も嬉しい褒め言葉なんじゃないかなぁと思います。デザインの真骨頂というのは、実はこういう点にあるとボクは思います。デザインというと「今までに見たことも無いような斬新で新しいモノを作る」ようなイメージがあるようにも思えますが、デザインの本質というのは「ユーザーの目の前に出されて初めて『あ、これこれ。』といわれるモノを作る」ことにあるんですね。世界的に有名なデザイナーのフィリップ・スタルクはこんなことを言っています。

「デザイナーは消費者のサーバント(召使い)だ」

消費者の多くは「次に何が欲しいか」を明確に持っていないことが往々にしてあります。「現状の製品ラインナップから欲しいものを挙げてください」と言われると挙げられるんですけど、未来の製品については中々挙げられません。実際、ボクも「次に何が欲しいか?」と言われるとわかりません。そして、「デザインという行為は、消費者の気持ちになって、その「次」をひたすら考え生み出すことだ。」と、スタルクは言っているんですね。まさにその通りだと思います。
さて、それを踏まえて、先ほどの澄川さんの言葉をもう一度噛みしめてみると、「あぁ、最高の褒め言葉だなぁ」と思いません?ちょっと印象的でした。

と、少し長くなってしまったので、他にどんな内容があるかをごく一部ですがザザーっとご紹介します。


「実はコレもグッドデザイン!」です。意外と身近なところに隠れているグッドデザインをクローズアップしています。写真は「タイヤのグリップ力を高めたマンホール」です。たしかに、雨天のマンホールは危険です。


「グッドデザインクロニクル」です。日本のデザインの50年史です。こうやって見ると、よく考えられています。懐かしいモノも盛りだくさんです。


「Product Design Story」です。様々なプロダクトを通してブランドが形成されるまでの紆余曲折様々なストーリーを特集しています。一般の方も現役デザイナーも必見です。物事の裏側というのは、非常に面白いです。


「『デザイン』をブームで終わらせないために」です。最後のページでデザインジャーナリストの山本雅也さんが書いたコラムです。ホント、そうなんですよ。デザインをブームで終わらせないために、がんばってます。ボクの合言葉みたいなものだったんですが、全く同じコトを考えている人もいるんですね。少し励まされました。

他にも様々な特集記事がありますが、それは買ってからのお楽しみで。もう少し詳しい内容を知りたい方は宣伝会議さんのホームページに載っています。

GOOD DESIGN STORY グッドデザイン・ストーリー

なかなか読みごたえのある内容です。興味が湧いた方は是非ともご一読ください。

最終更新日 ( 2008年04月11日(金) )
 
< 前へ   次へ >