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第1回 デザインに関する意識調査
ライター: 蘆澤 雄亮(事務局)   

財団法人日本産業デザイン振興会は、インターネット・アンケート・サービス「gooリサーチ」を運営するNTTレゾナント株式会社の協力を得て、現代社会における生活者のデザインに関する意識を様々な角度から把握するために、 2007年度より連続で共同調査を実施することになりました。今回は、2008年1月に発表した第1回の共同調査の結果をご紹介いたします。

第1回の共同調査では、生活者のデザインに対する全体イメージを把握することを目的に「デザインに関する関心」や「デザインという言葉のもつ意味」など、様々な質問によるアンケート調査を実施しました。今回は、その中でも特徴的なものをピックアップします。
正式な調査結果については下記をご覧下さい。

第1回デザインに関する意識調査
生活者のデザインに対する全体イメージを把握することを目的に実施しました。

調査概要について

調査対象:gooリサーチ・消費者モニター
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2007年11月22日~11 月27日
有効回答者数:1,093名
回答者の属性:
10代男性9.6%、20代男性10.0%、30代男性10.1%、40代男性10.1%、50代以上の男性10.1%
10代女性9.9%、20代女性10.1%、30代女性10.2%、40代女性10.1%、50代以上の女性10.1%

72%が「デザインに関心あり」

デザインに関する関心

デザインに関する関心・興味について、「興味がある」以上を答えたのは71.8%であり、比較的デザインに関する関心は高いことがわかる。なかでも、男性68.9%、女性74.7%と女性の方がやや高い結果となっている。世代別では、あまり差が出ず「デザインは全世代共通の関心事」となっていることが読み取れる。

 

(総数)

以前から興味がある ここ数年興味がでてきた 興味がある ここ数年興味が薄れた 興味が無い
全体 1093 208(19.0%) 100(9.2%) 477(43.6%) 96(8.8%) 212(19.4%)
10代 213 41(19.3%) 34(16.0%) 99(46.5%) 9(4.2%) 30(14.1%)
20代 219 53(24.2%) 30(13.7%) 87(39.7%) 11(5.0%) 38(17.4%)
30代 221 39(17.7%) 16(7.2%) 87(39.4%) 23(10.4%) 56(25.3%)
40代 220 34(15.5%) 10(4.6%) 105(47.7%) 26(11.8%) 45(20.5%)
50代以上 220 41(18.6%) 10(4.6%) 99(45.0%) 27(12.3%) 43(19.6%)

 

デザインに重要なファクターの「魅力」とは?

デザインにとって重要な要素とは一体なんであろうか?商品を見た時に「デザインされていると感じるポイント」と「デザインされていないと感じるポイント」を尋ねた結果が以下のグラフである。これをみると「見た目」や「機能性」、「使いやすさ」などが重要なファクターとなっていることが読み取れ、それと同じくして「魅力」という項目も高スコアを示している。特にネガティブチェック(デザインされていないと感じるポイント)では「魅力」が最も高いスコアを示している。デザインに求められる「魅力」とは一体何か?非常に気になるところである。

デザインに重要なファクター1

デザインに重要なファクター2

デザインされていると感じるポイント
選択項目 複数回答可 最も重要なものを1つ
見た目が洗練されている 789(72.2%) 198(18.1%)
他の商品と差別化されている 315(28.8%) 49(4.5%)
機能性に優れている 784(71.7%) 233(21.3%)
使いやすい 709(64.9%) 161(14.7%)
わかりやすい 388(35.5%) 26(2.4%)
環境への配慮がなされているか 236(21.6%) 10(0.9%)
安全性に優れている 394(36.1%) 36(3.3%)
魅力が感じられる 664(60.8%) 227(20.8%)
長く使いたいと思える 651(59.6%) 140(12.8%)
その企業らしさが感じられる 151(13.8%) 13(1.2%)
その他 2(0.2%) 0(0.0%)
デザインされていないと感じるポイント
選択項目 複数回答可 最も重要なものを1つ
見た目が洗練されていない 581(53.2%) 134(12.3%)
他の商品と差別化されていない 280(25.6%) 49(4.5%)
機能性に優れていない 591(54.1%) 133(12.2%)
使いにくい 732(67.0%) 230(21.0%)
わかりにくい 571(52.2%) 106(9.7%)
環境への配慮がなされていない 221(20.2%) 17(1.6%)
安全性に優れていない 413(37.8%) 65(6.0%)
魅力が感じられない 688(63.0%) 252(23.1%)
長く使いたいと思えない 551(50.4%) 92(8.4%)
その企業らしさが感じられない 133(12.2%) 14(1.3%)
その他 2(0.2%) 1(0.1%)

 

「日本よりも高いデザイン力」はフランスとイタリア

「デザインの力」が日本よりも高いと思う国・地域を尋ねた。すると、「イタリア(55.1%)」と「フランス(51.4%)」が飛びぬけて高い数値となった。「イタリア」は 年代別でみると40代以上では60%を超えている。
若年層ほど数値が高いのは「イギリス」であり、40代以上が15%程度であるのに対し、10代は31.9%となっている。特に10代女性の数値が高く、39.8%が日本よりデザイン力があると認識し、50代以上の男性は最も低い13.6%であり大きな差異がでている。イタリア、フランスともに共通するのは、ファッションブランド大国ということである。このイメージが実は大きいのかもしれない。何故、この2国のデザイン力が高いと思うかについて、ひとつ聞いてみたいところである。

デザインに重要なファクター2

選択項目 全体 10代 20代 30代 40代 50代以上
(総数) 1093 213 219 221 220 220
アメリカ 221(20.2%) 50(23.5%) 44(20.1%) 41(18.6%) 47(21.4%) 39(17.7%)
イギリス 240(22.0%) 68(31.9%) 53(24.2%) 54(24.4%) 34(15.5%) 31(14.1%)
フランス 562(51.4%) 103(48.4%) 108(49.3%) 111(50.2%) 118(53.6%) 122(55.5%)
ドイツ 240(22.0%) 47(22.1%) 47(21.5%) 48(21.7%) 54(24.6%) 44(20.0%)
イタリア 602(55.1%) 85(39.9%) 105(48.0%) 116(52.5%) 146(66.4%) 150(68.2%)
スペイン 44(4.0%) 9(4.2%) 9(4.1%) 6(2.7%) 10(4.6%) 10(4.6%)
オランダ 52(4.8%) 13(6.1%) 11(5.0%) 16(7.2%) 5(2.3%) 7(3.2%)
デンマーク 114(10.4%) 17(8.0%) 20(9.1%) 28(12.7%) 20(9.1%) 29(13.2%)
フィンランド 149(13.6%) 14(6.6%) 41(18.7%) 42(19.0%) 27(12.3%) 25(11.4%)
オーストラリア 4(0.4%) 1(0.5%) 3(1.4%) 0(0.0%) 0(0.0%) 0(0.0%)
中国 7(0.6%) 2(0.9%) 2(0.9%) 2(0.9%) 0(0.0%) 1(0.5%)
韓国 6(0.5%) 1(0.5%) 0(0.0%) 2(0.9%) 1(0.5%) 2(0.9%)
台湾 4(0.4%) 2(0.9%) 0(0.0%) 2(0.9%) 0(0.0%) 0(0.0%)
シンガポール 2(0.2%) 0(0.0%) 1(0.5%) 1(0.5%) 0(0.0%) 0(0.0%)
その他 18(1.6%) 5(2.4%) 4(1.8%) 4(1.8%) 2(0.9%) 3(1.4%)
日本 155(14.2%) 38(17.8%) 30(13.7%) 22(10.0%) 28(12.7%) 37(16.8%)

 

次回調査は4月~5月頃を予定しています。
こうご期待ください。

最終更新日 ( 2008年04月03日(木) )