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さて、本日ご紹介する書籍は「クリエイティブ・クラスの世紀」です。この本は先に紹介した「クリエイティブ資本論」の続編となります。何故か訳本では第2弾が先に発刊されたという経緯もあり、こちらの方は約1年ほど前の本となっております。第2弾の本書ではがクリエイティブ社会到来にあたっての諸問題について言及しています。基本的なスタンスとしては「アメリカはこのままでよいのか?」というスタンスですが、話自体は我々にとっても身になることが多く、非常にタメになる本です。
さて、中身についてご紹介していきましょう。
この本は基本的に「今日の経済は情報を中心とした"知識"がリードする経済構造となっている。」(クリエイティブ経済)ということがベースにあります。これは第1弾とまったく同じスタンスです。第1段では、その経済構造とクリエイティブ経済をベースとした社会(クリエイティブ社会)における都市のあり方について述べられてきましたが、第2段ではクリエイティブ社会における人材獲得競争とその課題について述べられています。
今回の目玉は、前回ご紹介した「経済成長の3T -技術(Technology)、才能(Talent)、寛容性(Tolerance)」をベースにしたグローバル・クリエイティビティ・インデックス(GCI)という指標でしょう。これは、クリエイティブな競争力を評価するための指標であり、先の3Tになぞらえて「テクノロジー・インデックス」、「タレント・インデックス」、「トレランス・インデックス」の3つの指標から構成されています。
ここで少し面白いのは、GCIで考えると日本のクリエイティブな競争力というのは世界で第2位に位置するということです。意外だと思いませんか?ボクは意外だと思いました。ちなみにGCIランキングでは
1位:スウェーデン
2位:日本
3位:フィンランド
4位:アメリカ
5位;スイス
の順になっています。さて、何故に日本は2位になったのでしょう?これがとても気になったので補遺にある資料を参照してみました。補遺で数値が全部オープンにされているのもこの本の特徴かもしれません。ありがたいことです。
というわけで、補遺を見てみるとどれも平均的に高いのですが、飛びぬけて高い数値がひとつだけありました。それは、トレランス・インデックスの「価値指数」です。この価値指数とは何かというと、「現代的で非宗教的な価値観がその国の文化に影響を与えている程度」のことで、神への態度、宗教、愛国心、家族、女性の権利、離婚、中絶についてのアンケート結果に基づいたものだそうです。つまり、「神や宗教等々の考え方が文化に対して影響を与えていない」ほど高いということになります。
と、考えてみると「たしかにその通り」ですよね。日本って多神教どころか雑教に近いですもんね。例えば、元旦には神社(神道)に行き、葬式はお寺(仏教)であげ、結婚式は教会(キリスト教)でウェディングドレスなんてよくある話ですよね。これはさすがに日本だけだと思います。そう考えると、たしかに寛容性が高いなぁなんて思いますよね。なんとなく納得してしまいました(笑)。
そんなこんなで寛容性に優れた日本、リチャード・フロリダも著書の中で寛容性の重要性を強く主張しています。最近、よくニュースで「日本は世界の中で注目されなくなってきた」とありますが、もしかすると、次世代の日本は注目の的になるかもしれませんね。そうなるように日々精進しましょう。
というわけで「クリエイティブ・クラスの世紀」。オススメです。
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