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イベントアーカイブ「芸術工学会春季大会」

一ヶ月半ほど前の話ですが、芸術工学会の春季大会がインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで行われました。芸術工学会は、いまは亡き建築家の吉武泰水さんが発起人となって1992年に設立された学会で、今年15年目をむかえる比較的新しい学会です。さてこの芸術工学会、アットホームな雰囲気とでもいうのでしょうか、非常に融和な雰囲気が特徴だといえるのではないでしょうか。皆、学生時代に戻ったかのように純粋に前向きな話をしていました。それが最も垣間見えるのが、今回の春季大会のテーマにあるのではないでしょうか?

今回のテーマは「芸術工学再考」です。「15年経った今、芸術工学や芸術工学会そのものをもう一度キチンと考え直しませんか?」という、ある種大胆不敵なテーマなワケです。いやぁ、なかなかできるものではありませんよ。非常に実直というか、前向きというのか、感心してしまいました。こういう姿勢っていいなぁ~って思いますね。

さて、この大会のプログラムです。

1.開会
2.年次報告
3.基調講演「デザインの果たすべき役割」 勝井三雄
4.基調報告「デザインハブと国際リエゾンセンターのコンセプト」 青木史郎
5.基調報告「芸術工学の再考をめざす九州大学の新しい実践」 森田昌嗣
6.参加者によるグループディスカッション
7.大会総括
8.閉会

基調講演では日本グラフィックデザイナー協会理事の勝井三雄氏が、自らの視点を通してこれからの芸術工学の在り方について持論を展開しました。基調報告で日本産業デザイン振興会理事の青木史郎と九州大学大学院芸術工学研究院教授である森田正嗣氏がそれぞれ、パラダイムシフトによる各団体の存在意義の変化について、いくつかの課題の実践例を紹介しました。そして、なんといっても面白かったのはグループディスカッションです。参加者を6つのグループに分け、上記のテーマである「芸術工学再考」について忌憚なき意見を出し合うというものだったのですが、本当に忌憚なき意見がバシバシ出てました。組織運営に関する意見から「海外にいると学会費が払えない」といったようなリアリティーのある意見まで、非常に多彩な意見が飛び交うんですね。それだけ皆が純粋に前向きなんですね。詳細については、芸術工学会の学会誌をご参照くださいませ。

というわけで、非常に楽しい時間を過ごせました。これを機に芸術工学会に入ろうかなぁ~なんて考えている次第です。秋には名古屋で秋季大会があるそうです。名古屋近辺の方は、是非ともこの機会に一度参加されてみてはいかがでしょうか。